[どうやら、新たに見えた方がいるようで。>>40緑のマントに、男とも女とも言い切れぬ風貌は、確か旅のお方です。ニコラスさん、でしたでしょうか。(村の噂のまわりは早いのです。)わたしも頭を下げましたが、どうやら神父さまとあの方は、お知り合いであったご様子。>>48]あのう……わたし、屋敷の中にもどりますので……。[「もしお二人で話したいのなら、どうぞ。」そう言外にふくめました。若干の人見知りが、わたしの足を急き立てるのです。]