[クラスは違えども同じ車両。座席こそ離れてはいるが、振り向けばきっと…同じ図書委員の彼、天倉の姿が見えるのだろう。しかし、わざわざ振り向いてまで彼の様子を見るのはおかしいかと思うと、修学旅行のしおりを眺めるだけに留まった。尚、巻末付録の歴史的建造物などの観光ガイドは図書委員が担当しており、篤史の趣味がとことんまで生かされている部分でもある。**]