それで、ウーツ中尉は、[こちらです。と、声があがる。白布に包まれた身体に、予測はしていても息が漏れた。]… 貴官の尽力に、感謝を。[聞けば、戦闘行為が収まったのちに、独断で戻った兵が森の中で敵兵と折り重なっている姿を見つけたのだという。]───、わかった。休んでいいぞ。搬送の役、よくやってくれたな。[はい。と唇を奮わせる兵の背を叩いて、屋内へと連れゆく。]