[「奴が盟主か」と一人が呟いた。そちらへ泰然と視線を流す。
否定のないのが答えと思わせ、馬腹を蹴る。
その動きに場の均衡が崩れ、「捕らえろ!」と声が上がった。>>53
間合いに入れば、傭兵たちは盾を翳して馬を威嚇し、脚元を狙ってくる。
おそらくは生け捕りを指示されていると読めた。
その間、後じさりに下がった民兵への注意は忘れぬまでも、率先して襲いにゆく動きはない。
オクタヴィアスらしい差配だ。そして傭兵たちもよく従っている。
これは、一度きりの契約のつもりではないかもしれない、と思う。]
は…、新しい技術だけでなく新しい民も受け入れるか。