― 戦艦シュヴァルベ ―[ 動きを止めた戦艦シュヴァルベと、速度を緩めぬ巡洋艦ザイヴァルは、やがて、互いの舳先が触れ合う程の距離まで近付く ][ シュヴァルベの主砲が火を噴いたが、ザイヴァルは撃ち返さず、右に舵を切った。>>40至近での着弾に、放った戦艦の方も激しく揺れ、満身創痍となりながらも、尚足を止めず左舷に擦れ違う巡洋艦の船腹が、擦れて外壁を削るガリガリという嫌な音が艦橋まで響いた>>41 ]