[目の奥がずきずきと痛むと共に、妙な高揚感があった。―――……進むべきだ、と。何かが首筋に囁く。しばし目を閉じて、それから空を仰いだ。……腰の袋から、いくつかの薬を取り出して、口に放り込む。入れた手がすんなりと底に付くのに、眉を顰めて。平原を進むのはリスクが高い。ゆるりと向きを北西に変え、……暗い森へと*]