人狼物語−薔薇の下国

549 月下薔薇


学生 サシャ


 ――ぁ、あぁ……!
 オズ兄、ヴィア姉……!

[すべてが手遅れだった。

イェンスはもう知っている彼ではなかったし、アルビンは静かにそれに寄り添っている]

 そう、だった……人狼…。
 私たち、だめ、だったんだ。

[無力感にうちひしがれる。
自分を特別だと思ってた。力があった。
なのに何にも出来なくて、もう進路に迷うことさえない]

 イェンス…………、

[少しだけ、泣いて。祈るように手を組む。
死者の安寧とこれ以上かなしいことがないように。
無力だと知ってなお、できることがもうなかったから*]

(59) 2021/08/09(Mon) 21:42:24 (yomogi_asa)

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