――ぁ、あぁ……! オズ兄、ヴィア姉……![すべてが手遅れだった。イェンスはもう知っている彼ではなかったし、アルビンは静かにそれに寄り添っている] そう、だった……人狼…。 私たち、だめ、だったんだ。[無力感にうちひしがれる。自分を特別だと思ってた。力があった。なのに何にも出来なくて、もう進路に迷うことさえない] イェンス…………、[少しだけ、泣いて。祈るように手を組む。死者の安寧とこれ以上かなしいことがないように。無力だと知ってなお、できることがもうなかったから*]