[再び飲み込もうとする暗黒に左右の腕を交互に振るい、かきわけるように進む。一見して演出効果にしかみえない光の滴が両腕より舞う。ついでに果汁も舞う。] さあ、こっちだ![意志の有無が定かではない唸り声。感じるのはすべてを消し去ろうとする寂しさと清らさゆえにある自己への信。他者の疎外する思念。押しつぶされそうになる心を奮い立たせる。自分は一人ではないのだ。]