― 1階/厨房 ―[サシャのいた寝台に、花を供えてから扉を閉ざし。 地下室の方はオズワルドへ任せて、向かう先は厨房だった][食欲は大してない。 でも、食べることを放棄するのは、全てを諦めることと同義のように思えた。 今日も明日も、変わらず生きると示すこと。 それが自分にとって、一種の矜持であった][パンにはルバーブのジャムを添え、スープにはセロリや数種の香草で香りづけを。 最期になるかもしれない食事を、静まり返った厨房で調えていく*]