[――…こいつが人狼の可能性は、どのくらいある?会話しながら、”今の記憶”を探る。幾度目か”古い記憶”を掠める胸奥の痛みに、僅かに眉を顰めて。が、バーでの酔っ払いの時や、防衛戦の最中や、トールや他の人達との様子を思い出しても、これと言って疑わしい症状は、今の時点では思いつかず。だが、その赤い瞳が―――…いや、そうじゃない場合もあるって、俺は知ってただろうか**]