[>>57身体の傷を辿る度に震える肩に口端を緩ませ。
傷はどれも開いてはいないから、擽ったいのだろう。
鎖骨の外側の端からそのまま指を下ろせば、
薄く色づいた尖りが見えて、それを同じようになぞり。]
シモンは、こうやって触られるの慣れてるのかな。
[男の胸なんて触ったこともないし、
女性にそうするのも久しく覚えは無かったけれど。
肌を見せる事を躊躇っているような様子に、ふ、と笑みを。]
身体も何度も拭いたし、……恥ずかしくないだろ?
[ぷつ、と尖るそれを円を描くようになぞってしまえば、
暫く忘れて居た欲がふつりと湧き上がってきたけれど。
此処に来た目的を思い出し、目を覆っていた包帯を棚へと。]