― 草原の川に掛かる橋の上 ―[あれやこれやと巡らせられる思考は知る由ない。いや、聞いた所で今の少年の意識には届かない。それは浸蝕の影響もあるが何より。太刀振るう際にはただ、それのみに意識向けるが故の事] ……っ![流れるような動きからの、切り下ろしの一撃。>>44それが鈨の目を狙っている、と気づいた瞬間、僅かに太刀を引いていた。それによって勢いはより削がれ、刃は容易く弾かれる]