ただの獣……が紛れこんだ?でも“やつら”、たいへん癪だけどこういうことにはぬかりないはず。[無関係なただの獣1匹だけでも、この中にとどめたままにしておくとは考えにくい]……だったら他に閉じ込められた誰かの、手がかり?気になる。[ぶつぶつ呟きつつ小さな、ネコに似た獣に近づいていく。男――タイガの意見を聞かずの接近だが、何せ彼は主でも保護者でもない。なるべくつかず離れず勝手に動く心づもりでいる**]