― クレレットにて ―["声"を先触れとして銀の影が傍らに現れる。>>44端正な面立ちに手を伸ばし、肘置きに時折するように愛でた。] 素体が人間などでは不満だったか?[笑い含みに問うより先に、身体の下で玉座が嬉しげにうねる。動物が身体を擦り付けるようなその動きと言葉を、心地よく受けた。]