― 休息の間 ―
ガッハッハ!構わん構わん。店をしていたころならよその客に迷惑だ。とかあるが、今はそういうこともないし、この形だからな。
[大声については豪快に笑ってすます。真っすぐな言葉が好きな類だ。それに空腹というのはいつだっていいことはないのだ。目を輝かせる鬼の戦士の腹を満たす勝負なのである]
ところで、お主はキガン島の出身か?
[客商売がら、種族差別というのをしない慣れのため、挨拶の折も一瞥にとどめていた額の角をもう一度見ていうと]
あそこには一度いってみようとしたのだがな。船がなくてな。それでも自力でいこうとしたが、潮の流れでえらいとこに流されてしまってな。あの時はまいったまいった。
[何かの感情を抱かせる前に畳かけるように思い出を語って笑う]
っと、ワシの思い出は別として、何か特別な野草や野菜、果物とかがないかと思ったのだが、何か知っていたら教えてくれんか?
[聞きたいところはそこであり、教えてもらえれば礼の言葉と剥いた桃をさらに乗せて差し出すのであった]