そなたの迷惑など知らぬ。 理の是非はともかく――王華となるに必要とあらば、私はそれを行うに躊躇はせぬ。[仕組みそのものに異を唱える者も多く、それを理由に王華の選へ臨まぬ者もあるという。 しかし、逆に仕組みはどうあれ王華へ上り詰めることを第一とするのが、氷華の在り方であった] 弱くなくとも、煩わしきものは世に溢れている。 それらを沈黙させるも、我が望みよ。[さて、問いを重ねる娘の真意は、答えを得ることとは別にあるのか。 どうあれ、それを先回りに止めることはせず、ただ淡々と返答する]