― 自宅裏 ―[この村に来て、何度目の冬が訪れようとしているか。住み着いた当初は壊れかけていたこの小屋とも言える家。少しずつ手を加え、随分と住みやすくなった。だいぶ良くなったとは言え、以前のようには動かない体。本格的な冬になる前に、支度をしなければならない。] は、 これくらいで良いか。[其処に積んだ薪を見る。薪割りで体を動かした所為か、頬が聊か赤くなっていた。]