――かつての主は妖艶な女であった。
『彼氏が幼児プレィしたぃって言うからぁ。白パンとかゥケるw』
ヤツはそう言って我を装備した。洗濯の仕方が雑なのはどうかと思ったが、それなりに幸せな時間だった――それなのに。
『彼氏と別れちゃったょ…新しい彼氏はえっちぃ下着じゃなきゃダメなんだって…だから、さょなら』
そうして箪笥の最奥部にしまい込まれた我は、いつしか精霊となった。そして世界中を旅し、決意したのだ――必ずやあの女に復讐すると。
そして――我を装備するに相応しい、新たな主を探し出して仕えると。
ふ、長くなってしまったな。さて――この地を探索するとしよう。