ー回想ー
モチロンよ!
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ニカッと笑って答えたのだが、仮にも上司にも当たる人の誘い>>34には、初っ端からタメ口だった。
まぁ、その事について怒られたならその時だけは気をつけたかもしれないが、あまり効果は無かっただろう
彼からの誘いを断る事は殆ど無かったし、こちらからも誘っていた。
彼が妻と子供を亡くしたと酒の席で聞いた時には、目頭が熱くなって堪えるのに必死だったのは今でも内緒だ。
その時、彼の顔を見る事は出来なかったから、彼がどんな様子であったかは分からない。…けど、一番心を痛めているであろうのは彼なのだから、泣くのは堪えて、嫌がられなければ、そっと肩をぽんぽんと叩いたのだったか
その後煙草を嗜み始めた彼を見ても、
“心配だから” 止めろなんて口に出せず。
養生しろよな?早死にするぜ?
なんて声を掛けてたかもしれない
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