[屋敷の中は重厚な作りだった。
手厚い歓迎に小さく口笛を鳴らす。
足音を吸収するカーペットの上を、静かに歩き、向かうは応接室。
この屋敷へと訪れたなら、まずここへと伝えられて居た場所。
近くまで来たなら中の話し声も聞こえてくるだろうか。
ひょこ、と覗き込んだなら、同じ年頃の男女や半裸の男が見えるだろう。]
どーも。
遅れまして。
[誰に声をかけていいものかわからず、軽い挨拶を部屋全体に投げかける。
声を拾うものが居たならそちらへと笑みを向けるだろう。
軽く会釈を交わして、パーティの趣旨として置かれているメモやカードが置かれているテーブルへと向かう。
自身のプロフィールカードは事前にアヴェに手渡している。
既に置かれたテーブルに自身のカードがコピーされていることを確認した。
もし、誰かが手にしていたのなら、そこから自身の名を知るものも居たかもしれない。]