[集会所のそんな騒ぎも知らず、長剣一本持ってコボルトの棲家へ行った青年は、まさに今から洞穴へ突入せんとしていた。] 逃げても無駄、なんだ、よっ!?[洞穴へ逃げ込むと思われた最後尾の二匹が、振り返って棍棒を振りかざす。左右から振り下ろされた棍棒を軽いステップで躱し、剣持つ両手に力を込めた。左の相手に突きを放って牽制し、再び攻撃してきた右の棍棒を避けながら下から上へ斬りあげる。]