[スノウの話が終わってから、
ベルの声で彼女>>44の方へ視線を向ければ
想定外にも謝罪の言葉が飛んできただろう。
ダーフィトは軽く目を瞠った。]
……いざってときは、
[やがて、やや間を空けて
密やかな声を喉から押し出す。]
迷わず殺せって言っただろ――、よ!…ベル。
[それだけ言えたなら、虚構の記憶の最後でしたように
ベルの頭へ手を置いてやや乱暴に掻き回し、離した。]
人のこと言えた義理じゃねえけどさ。
これでも心配したんだぞ。…カークの奴が。
[さり気なく友人の名を口にしつつ、
詫る後輩へはひらひらと手を振っていいよと告げる。]