[初めての経験だろうに、器用に舵をとって追いついて来たロー・シェンへと腕を伸ばして、翼の端を掴む。間にロヴィンを挟むようにしてロー・シェンと抱擁しあえば、片方だけの翼は、三人の頭上で帆布めいた天蓋《パラグライダー》になるか。] 一緒に生きて帰る、とは信じていたが、 まさか、空中でランデヴーするとは思いもしなかったぞ。[手が空かないので、膝で軽く蹴りをいれて沸き立つ想いをスキンシップに変える。]