限界なの。…あなたが、わたしを、狂わせたのよ?[鋏を一度引き抜き、刺す。それの繰り返し。くすくすと、知らず笑い声が漏れる。彼はわたしの独白をどんな気持ちで聞いているのだろう?]…にいさまは、星の夢になんか送らない。ほんとうは、カークにいさまだってあんなところに送りたくなかった。[足元には血溜まり、そして倒れ付すウェルシュ。わたしの背後、白薔薇の木の傍らにはぽっかりと開いた穴。]わたし、朝から穴を掘っていたの。ウェルにいさまには、白薔薇が似合うと思ったから。………ね?