人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


死霊魔導士 ベリアン

[ベリアンと、ウェルシュと名付けられた屍鬼の見守る前で、テオドールは黒い”霊薬”を呷った。
程なくその身を襲った異変は、本来なら身体の正しい防衛反応だ。

見ているだけで喉が乾くほどの苦しみを、テオドールは誰に縋ることもなく耐えてゆく。]


 ご立派です。


[恨み言めいた軽口を投げるテオドールに、ベリアンは世辞ではなく頭を下げた。

毒を盛られたと錯覚したり、苦痛に錯乱してベリアンに斬り掛かる可能性も皆無ではなかった。
だが、テオドールは精神的にも難関を乗り越えてみせたのだ。]

(58) 2014/04/06(Sun) 18:30:47

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