そんな人……いるんですか?[自分に向けられたエルナの思わぬ言葉に、唇から薄い笑みは消え、きょとんと目を瞠る。魔法使いが当の彼女自身を指すとは知る由もないから] もし、この村にもそういう人がいてくれたら、わたしたち…… ペーター君だって……殺されずに済んだかも知れないのに。[呟き、唇を噛んだ]