[続けてサイドチェスト。
ゆっくりと焦らずにその漲る筋肉を今にも爆発させんと欲するが如く、男は体勢を変えていく。
身体を横向きに、それでいて観客たちへと顔は向けたまま。手は腹の前でそっと重ねる様に。
そうして強調されるのは腕の太さと腕の間から垣間見れるはち切れんばかりの大胸筋。
さらには肩の大きさをはじめ、横から体全体の厚みを見せていく。
そう、筋肉はまだ爆発させてはいけない。滾る筋肉は爆発する直前が一番相手を魅了するのだ。
爆破する直前の危うい筋肉を、暑苦しくも爽やかな汗で彩りつつ、男は次のポーズへと移行する。