[解かれた左目の包帯の下にあった傷、それもなぞられれば、苦笑を浮かべて。] …これは護ってついた傷だから、後悔はしていない。[細められたニコラスを見上げ、告げる。たとえ、それがかつての友人を死に追いやるものだったとしても。誰かを護れたならば、後悔なんてするものではない。左目に触れる指先が、じわりとあたたかかった**]