― 滑走路 ―[>>22笑む様に、眉間がまた少し狭くなった。背後に守るものが無ければ、頭に血が上りやすいのは元来の性格故だ。本気にとの返答に、すっと瞳は細くなり、己が瞳と似た榛色を見据えた。]ならば一太刀、わたしか貴方かが入れるまでの間―――[弓を取り矢を番えて、馬上からダーフィト目掛けて構える。足止め、のつもりであったならば、その理由も失せているのは、聞こえてくる声から知れる。それでも引かぬのは、風に鬼に惹きよせられたからか。]