[物資の支給に感謝しつつも、翼人が飛び去る後、溜息と同時にアイルリートはと云えば地精霊に呆れた顔を向けていた]
一応、世界樹というか、フラクシヌス全体の危機であろうに。
本当に、お前達は頑固というか、ズブといなぁ。
『せかい だいじ』
『フラクシヌス なきゃ おかしもたべれない』
『でもおかしたべるから せかいまもりたくなる?』
『トオルも おかしたべろ げんきになる』
………………はぁ……
[珍しい事に、本当に珍しい事に、地精霊がトオルへお菓子を勧めてた。
聴かなくても解る。大地の勇者として物凄く気に入られだしてる事を。
幼い頃から地精霊は傍らにある友人であるから尚更よくわかる。
特に地精霊は、固有名詞を呼ばれると、精霊から認められているという事を意味している]