[ 距離を取った相手に一歩踏み込む。ゆっくりと。] 「私は何もしていない」? ううん、色々な事を教えてくれた。生まれたばかりの私には、あなたのくれたものが全てだったよ。 可哀想だね、こんな嘘つきの私に……[ 口元を抑える。言葉が出そうになるのを、耐えた。] 殺す気はない。その命は私がもらうもの。 でもあなたに、もう一秒でも付いて行くつもりはないよ。[瞳孔が開く。あとは、身体が赴くままに。]