[ くるり、踵を返し ひとり、物音のした第3エリアの方へと向かう。 危険であることは本能的に理解出来ている。 男はお世辞にも戦い慣れしておらず、武器も護身用の電撃鞭しか無い。 それでも、何が起こったのか確認しに行かねばならぬ気がした。 放置出来ぬ正義感と、戦い不慣れな上丸腰である無謀。 埋め込まれた人でないモノの本能と、人間としての理性。 ともに前者が勝っただけのこと。]**