― 青薔薇の湯 ― 驚かせたか?悪いな。 こいつはヴォルフってんだ。 おれの犬、っていやあ犬か。[問い>>50に対する返答はわりと適当だが、つまるところ飼い主は犬でも狼でもなんでも気にしていないのだった。もっとも、犬にしてはでかすぎるが。黒もふの方も、耳を立てただけで、誰に何と言われても構わないという風情。ごろごろしている黒もふの首筋を撫でてから、先客に断りを入れて湯に入る。] お、こっちの湯もいいな。