[カタリナの両親に代わり、牧場の仕事を端から片付けていく。親父さんは最後まで仕事をすると言っていたが、こんな状態だからと引き受けた。]
――ん?あれは…
[外に出た時、多くの村人と…それと一緒に昨日の旅人ニコラスとパメラの姿も見えた。彼らがそこに居るという事は集会は終わったのかもしれないと思い、気は進まなかったが状況を聞こうとした――その時だった。]
……嘘、だろ?
[低く重い遠吠えの様な声と共に、目前に居た集団の姿が白に飲み込まれて、消えた。]
雪崩だ!二波があるかもしれない、早く避難を!!
[そうカタリナの両親に告げて…けれど見てしまったものを放ってはおけない、雪崩の起きた方角、パメラたちの姿を見た場所へ走り出した。]