― 女神の森 ― 誰にも言えない。誰がなんて尋ねてこようとも、俺がしてきたことは、誰かを心配されることだったんだ。そうとしって無視してたんだ。 心に嘘をついていたのかもしれないな。 それが急に素直になれ。だなんて、酷いことだ。 楽じゃないんだよ……今更素直になって、自分を見つめるのは、今までよりもずっとずっと、あがかないといけない。[自分をここに連れてきた女神の思いを、なんて簡単にいってくれるのだろうと思えたものだ。結局―――いや――これ以上は、子供に聞かせることじゃないか。]