……そうですか。
ええ、貴方の意見も尤もなのでしょうね。慈しむべきというのは、残念ながら私には理解出来ませんが――。
[彼の言葉>>54を静かに聞き、やがて少しの間が開いた後穏やかな態度でそう返した。
彼女は天使たちを愛し慈しむ心は十分にあるのだが、その対象が人間となると一気に霧散してしまう。
交わらない天使長たちの意見。
それは一人一人の考えが偏っているからなのかと、ふと考え付く。
誰も譲る気配のない会議。
このままの状態で続けても、きっと無意味なものになるだけかもしれない。]
…貴方、名前は何と申しますの?
[小首を傾げて、今までの話とは全く関連が無いように思える問いかけを。
しかし彼女の中には名案だと思えるような方法が一つ浮かんでいたのだ。]