[1(6x1)時間後、飽きることなく見続け、そろそろ自分も……としたところで、声が聞こえてきた。]
『――…………………………』
『――…………テ』
[まるで地の底から聞こえて来るかのような、不気味な声。
縁から体を出し、海の中を覗くと無数の白い何か――いや、手だ。が此方へ伸ばしている。]
『イタ………………ノ……』
『からだガ…………私ノ……』
[そこにいるのは何れも見覚えのある顔ばかり。
確か彼等は救助挺で退艦した筈では……。
深刻な顔で海に沈む者たちに話し掛ける。]
何があったのですか?!
『ゆ……うかんガ……ぎ……う……』
『俺タチ……乗ッタ…………ばく……つ…………タ』