人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


菫青石の神魔 カサンドラ

 さて、それじゃあ……。

[言いつつ、すい、と右手を上に差し上げて]

 ……世の願い、祈り、渇望を喰らいて力と変えしもの。
 ……『願いの珠』守り人たる吾に応じ、顕現せよ。

[紡がれる言葉に応じるように、差し上げた手に菫青石の色の光がふわりと落ちる。
落ちたそれは球形を取り、色鮮やかな宝珠を形作った]

 ……『願いの珠』、想いを糧に力を放て。
 これなる紫羅欄花によって絆結ばれしものたちを。

 求めるを与える呪をもって言祝ぐこと。
 汝が守り人、カサンドラの名において命ずる。

[歌うように唱えられる呪は宝珠を包む菫青石の煌きを増してゆき。
やがて、周囲を照らし出すほどに高まったそれは唐突に弾け飛んで。
ふわり、ひらり。
そんな感じで、紫羅欄花もつ者へと降り注いだ。**]

(57) 2020/03/01(Sun) 03:13:04 (tukineko)

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