[その後、情報を貰えたんだっけ>>41。
眉を寄せて暫く学者殿を見ちまったのは、記憶を掘り起こすためで。]
マーティンが……
[死闘を繰り広げて死んだと聞いて驚いたが――驚けなかった。
微かに記憶に残ってる羽ばたきの音>>5:1。
あの時聴いた《聲》を。もう一度。記憶を辿り……――――。
甘酸っぱい、と評するのに相応しい《聲》に。]
ああ、そっか…あいつ、《恋天使》、か
…そっか そう……
[自分が死者を判別できる能力を持っていることを、隠すことさえ忘れて。
お前、一番恋愛から遠そうな顔してたじゃんかよ。
そりゃそうだよなあ、自分じゃなくて他人に恋を芽生えさせる危険種だもんなあ…。]