人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


皇子 ロー・シェン

少しお茶に付き合ってくれ。

[ 天幕の中に半ば強引に連れ込んで(回りの兵士が慌てて目を逸らしていたが、気にしなかった)スパイス入りのお茶をいれる ]

......兄上が死んだ時、俺は、お前を置いて来た事を、酷く後悔した。

[ 身体を温めるお茶を口にし、張りつめた気持ちを解すように、深い息をついて、男は、今まで、避けてきた話題を口にした ]

最初から、お前を一緒に連れて来ていれば...お前が兄上を手にかけることも、なかったんじゃないか...でなくとも、俺がもっと早く、お前を捜していれば...お前が旅立つ前に、迎えに行けていれば...そんな風に、後悔ばかり浮かんで。

[ アイリは、どんな顔をしていたか。男の方は、言葉とは裏腹に、静かな笑みを浮かべている ]

(57) 2017/02/07(Tue) 13:46:35

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