[管理室に戻ったクレメンスは、久しぶりに心からの安堵をたたえている様子だった。それを見れば、己の目的の半分は達せられたのだと、ふと口許を弛める。彼がシメオンから説明を受けるのを待った後、]隊長。少し、お時間よろしいでしょうか?[双頭の獅子の剣を腰に戻した彼に声をかけ、管理室の隅へ呼び寄せる。]ひとつ、お願いがあるのです。