人狼物語−薔薇の下国

516 ルー・ガルー戦記 10 〜ブリュノー救援戦


連邦軍騎士 ローランド

― 中央平原 南側 ―

[互いに信念を以てぶつかり合うならば、遺恨はない。ただ全力で切り結ぶのみだと、思ってはいたけれど───]


 ………っ !


[不意に呼吸が乱れた。手が緩む。
その隙を逃す老将でもあるまい、鋭い斬撃が襲って来た。避けきれず、咄嗟に掲げた盾は間に合わずに深く腕を切り裂かれた。痛みに顔を歪めながら、ともあれ距離を取れただけ重畳だろう。]


待───、て。 停戦、……だッ!


[なに?と問う色が老将の顔の面に揺らぐ。
時を置かず響く声のことを説明する猶予はない。だが、一先ず相手の手が止まったことをみとめて、声を張り上げた。]

(57) 2019/02/21(Thu) 02:50:12

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