[ どこかで、"ナネッテおねえちゃん"と呼ばれたことを知れば。>>40
これきりだといっただろう、と窘めたかもしれない。
それでも心配そうな、泣きそうな顔をみれば。
内心で肩を竦めて、甘やかしてしまうのだろうけれど。
ややあって。 ]
………ここ、
[ ジークムントの治療を受けていたか。
それとも医療ドロイドであったか。
ぼんやりと、霞掛るような頭のまま、ゆっくりと目を覚ます。
見渡せば、医療施設であると分かるだろう。
チリチリと、頬が細やかな花火のように痛むけれど、それには特に気にも留めず。 ]