[そもそもこの大事な時期にフェリクス王子が南に視察に向かうのもおかしい。
発表を前に一斉にフェリクス派の粛清を行おうとしているんじゃないかと彼らは疑っている。
アイリは明確に辞退を申し出た実力者の筆頭として旗頭にされようとしていた。
そのまま行けば必ず理由をつけて殺される。彼らは私がそのまま出仕することを全力で拒んだ。しかし・・・・]
待て!!外務長官殿はウェルシュ派のはずだ。暗殺されるのはおかしい。
[それに対しても彼らはしつこく反論する。王宮に詳しいその男は、フィオン外務長官の部屋には外国と通じている証拠が見受けられたと言う。
彼らは口を合わせて叫ぶ、王宮に乗り込み監査局長始め偽文書を発表した尚書官、そしてウェルシュを王子を捕らえてこの国のあるべき姿へと取り戻すべく立ち上がるべきだと。]