…………あ。
[ひどく、ショックを受けたような顔でしばし呆然としたようだ。
もし彼に何か話しかけられたのなら、ビクッ、と体を振るわせただろう。それは昨日のように快楽に震わせた体とは違ったものだった。]
ごめ……ん、なさい。
私……わた、し……。…なんてことを
昨日のことは、忘れ、て…お願い…
迷惑かけて、ごめんな、さ――
[いつもの無表情ではなく、かといって昨日のような豊かな表情でもなく。
固い顔をしながらもどこか泣きそうな顔をしながら、エルフは逃げようとするようにベッドから降りようとした。その体は一糸まとわぬ姿だったことだろう。]