―門前 ふたりきりで―
[来る。
白兵戦の宣言>>38と共に、ヴェルナーが稼動する]
(――速い)
[足の裏のローラーによって、一気に間合いが詰められる。
なりすましによる潜入を得意とする白虚星にとって、白兵戦は苦手としていた。ましてや、元となった体も同様とあっては……]
く。
[目の前で、ヴェルナーの足が上がる。その踵には、鋭い刃が見え――]
ッ!!
[袖口から植物の蔦を伸ばし、手近な岩場に絡みつかせる。同時にそれを縮め、寸での所で斬撃を交わした。
白虚星のいた場所は、深く抉れていた]
この、馬鹿力。