―1日目・PM10:45・ラウンジ―
ああ、乾杯。
[突き出されたグラス>>48へ自分のそれを重ねる。軽やかな音の残響を楽しみながら味わう酒精は格別のものがある。半分ほど減らしたグラスへ手酌、相手が傾けるならそちらへも次の酒を注ぎながら]
口うるさい教官が見つけて騒ぎ立てなくて良かったのが一点。
二点目は玉の輿狙いの『カワイイ』女子でなくて良かったってことだ。
……お?
[そういう面倒をかわすのは得意そうだなと、整った顔を眺めたのも束の間、新たな声>>51に気づいて視線を巡らせる。相も変わらず仮面めいた表情に、知らぬだろうトールへの紹介も兼ねてからかいを含んだ笑みを向けた]
よう、ウェルシュ。見ての通りの酒盛りだ。
言っておくが……ビールで吹き出したお前にこっちは進められないぞ?