─ 月の舞台 観客席 ─[男に手を引かれて、小さな舞台から二組が舞闘を望む。>>54傍らの主が感嘆を零すのに、そうさな、と返して]喚び主に人が居らぬも珍しいが。此度は特に珍しい喚び主が揃っておるようじゃのぅ。まさか竜の子が居るとは思わなんだ。あのおのこの親は、よほど竜に惚れ込まれたのじゃろうの。[視線を向ける先、どちらと戦う事となっても主たる男は苦労しそうだが。その苦労もこの男は前向きに受け止めるのだろうと思いながら、視線を更に動かした]