[誘われるまま、建物へと入ろうとしたところで、立ち止まる主を見上げる。
続いて聞こえる、“誰かの声”。
主の視線を辿り、それの声の主を知る。]
…策…?
[呟くように繰り返した声は、主に聞えたかどうか。
問う様な口調でもない、独り言に近いそれは、聞こえたとしても聞き流されたようで、別段それに不服を抱くことも無く。]
は。
お許しいただけるのでしたら、お尋ねしたいことも、少々。
[それは、この戦に関することかもしれないし、もう少し個人的なことかもしれないが、可能であるならば尋ねてみたいと思いつつ。
それはただ、主という存在を、よりよく知りたいが為の願い。*]