―0日目・PM8:00・中庭―
大方、「体力の限界を確かめろ」とかいう理由で倒れるまでやらされたんだろ?
いや本当に加減を知らない父上ですまない……。分かっててやってるから始末に負えないんだが……。
[相手の語る思い出>>50が記憶の中の父親像と一切ぶれないせいで頭を抱えた。というか自分もやらされた覚えがある。体中の水分がなくなって干からびる感覚はあまり思い出したいものではない。
視線がなんとなしに相手の指から寝そべる魔獣へと向く。シェーンベルク家の者達が召喚を得手とするのはそうした性質にも理由があるのだろうか。ひとつ笑みを落として、真っ直ぐな視線を相手へと向けた]
はは。「忍耐力」といえば聞こえはいいが……やっていることは「辞めない」だけだ。
それを鍛える一歩目として、合宿だけでも一緒に続けないか?